すでに終了してしまったが、かなり楽しめたので、ほぼ日のイベント「生活のたのしみ展2023」に行った日のことを書いていく。
GW真っ只中、親戚のおばちゃんに会いに行った帰りに、ふとほぼ日のイベント「生活のたのしみ展」が新宿で開催されているのを思い出した。
5年くらい前に一度行ったことがあるのだが、その時は友達に誘われてなんとなく行っただけだったので、割とあっさりと見終わってすぐにカフェに入り、おしゃべりに夢中になった。
あっさりと終わったほぼ日との出会いだったが、それから気になる存在となり、毎年手帳を買おうか迷って、結局安価な手帳を買って終わる…ということを繰り返した。すると今年。父がほぼ日手帳をひと足先に購入。羨ましい…!
と思いきや、サイズを間違えたとかで私に手帳を譲ってくれることになった。(その後、正しいサイズでほぼ日手帳を買い直したらしい。)
そんなこんなで遂にほぼ日手帳ユーザーとなった私は、イベントが開催されていることを思い出した途端に「今回行ったら前回よりももっと楽しめるのでは!?」と胸が踊った。夫を誘うとすんなりOKが出たので、そのまま一緒にイベントに赴くことになった。
会場到着
17:00頃会場に到着。入場料は無料だ。中途半端な時間だったためか、全然並ばずに入れた。入ってすぐトリドリ音頭が聴こえてきて、を見上げるとイメージキャラクターのトリドリの姿が。かわいい…。
パン屋さんなど、すでに売り切れているお店も結構あったものの、逆に「再入荷しました〜」と店員さんがアナウンスしているお店も。タイミングが良ければ売り切れていたものを買うこともできそうだ。
実際、母の日も近かったため、たまたま再入荷のタイミングでお店に立ち寄った「伊藤尚美の水彩画から」というお店で母と姉に渡すハンカチをそれぞれ購入。
夫はあまり手触りが好きではなかったみたいで無反応。確かに、ガーゼタオルを想像して触ると結構硬い質感に感じるかも。まぁ好みによるのかな。
私は全然気にならなかったし、なかなか見ないけど奇抜すぎない柄や色合いがとても気に入った。1枚1枚、素材が違ったり柄の切り取り場所が変わるので、広げて選ぶように教えていただいた。値段もそれぞれ異なるらしく、面白い。これは喜んでもらえそうな気がして今からワクワクだ。
ちなみにほとんどのお店は、お会計はお店ごとではなく、レジのコーナーでまとめてお会計ができるシステムになっている。買い物かごの代わりに、ショッピング用のバッグをお店の人に渡された。
指につける時計
何となく歩いていると、ふとお店の方と目があい、誘われるようにブースへ。そこは「moco」というお店で、指につける時計屋さんだった。お店の方も実際に指に時計を付けていた。
そんなものがあるのか!と驚いた。本当に小さな小さな文字盤で針が力強く動いている。高級品な上に、繊細な感じのする製品なので、遠慮がちに見ていると、お店の人がニコニコしながら「ぜひ付けてみてください」と時計を差し出してくれた。
買うつもりはなかったが、他にお客さんもいなかったので、せっかくなら…と恐る恐る付けてみると、予想以上に指に馴染む。あれ、これ、可愛い。お値段は可愛くないので、手は出せなかったが、全く新しいモノとの出会いだった。
普段のお店は完全予約制らしいので、滅多に見られるものじゃない。とても貴重な機会をもらった気分だった。お店の方とのお話も興味深かったし、充実した気持ちでお店を後にすると夫が一言。
「ねぇ、あの人なんで指に時計を付けてたの?」
何とも無粋だが素朴な質問に吹き出してしまった。なんでだろうね。
フェイスタオルに一目惚れ
買ったお店の名前が分からなくなってしまったのだが、とにかく雑貨の置いてあるお店だった。
その中でも夫の目にとまったのが、ほぼ日の「やさしいタオル」だ。ダブルガーゼとパイルが三重織りになっている。このふんわりした手触りを夫がとても気に入り、即購入が決まったのだ。
絵柄もほぼ日アースボールのパッケージデザインをプリントしてあるとのことで、とても可愛い。タオルのタイトルが「旅するタオル」なのも旅好きの夫の心をくすぐったようだった。なかなか普段買えるものではないからと、2枚買うことにした。
これは帰宅してからの話だが、夫がタオルを真っ先に手に取り、大事そうにほっぺにスリスリしていたのを見て「今日イベントに行ってよかった」と苦笑いしながら思ったのだった。
パスタ皿との出会い
夫がよくパスタを作ってくれるので、折角ならちょっと良いパスタ皿を買おうか、という話になっていて、少し前からネットで探しているところだった。なかなかピンと来るものを見つけられなかったので、この場で良いものと出会えないかと会場をグルグルしていると、奥にお皿のコーナーがあるお店を発見。
「小林和人 生活の装いと備え」というお店だ。
お皿を近くで見てみると、ホテルなどで使われていそうな品のある洋食器が置いてあった。すっと店員さんが来て説明をしてくれる。何でも、本当にホテルなどで使われている日本の老舗洋食器メーカーで、そこが家庭でも普段使えるようにとデザインして作ったシリーズだそうだ。たしかにNIKKOって聞いたことあるな。
ミルクのような透け感があるツルッとした白。光に当ててみると、なんと本当に透けるのだ…すごい。しかもパスタ皿につきものの、重すぎる問題や縁が広すぎる問題も難なくクリアしている。
かなり気に入ったのだが、もっぱらニトリや無印で食器を購入する私たちにとっては、3000円近いお皿は高級品。ちょっと躊躇してしまって、もう一度周辺をぐるぐる。それでもどこか惹かれるものがあって、最後にもう一度だけお店に行ってサイズ感を確認しようということに。
なんとなく、さっきの店員さんがいたら買わないといけない気がしてしまって、「やっぱりちょっと違うな」と思った時が気まづい。お店を覗くとさっきの店員さんは他のお客さんを接客中だった。「チャンス!!」二人でそそくさとお皿を見に行く。
サイズを確認して再度どうしようかと夫と目を合わせた時に、フッと横から別の店員さんが現れた。
正直、「こっちからまさかの刺客が!」と思ってしまったが、この店員さんが何とも言えない心地よい距離感でお皿の説明を添えてくれる。自分たちとしても、こんな風に出会ったお皿は思い入れもあるし、実物を見ないでネットでなんとなく選ぶよりよっぽど良いのでは!?と購入を決定。
後から分かったのだが、実はこの最後に接客してくれた方はお店の名前の小林和人さんご本人だった。ほぼ日ライトユーザーの私は全然気づかなかった…。もったいないことしたのかも。それにしても、全然えらぶる様子もなくて人生を謳歌してそうな素敵な方だったな。お皿も人も、良い出会いができた。
全てのお店を周りきり、レジへ。お客さんも結構いたが、レジの数が多いのでスッとお会計を済ませた。トリドリの絵が買いてあるショッピングバッグに入れてくれた。夫が思わず「かわいい〜」というとレジの店員さんが「ですよね〜ありがとうございます!!」と嬉しそうにしてくれて、こちらも嬉しかった。
ふと赴いたイベントだったが、大満足の1日だった。夫がほぼ日手帳に興味津々だったので、夫をほぼ日手帳ユーザーに引き込んで、また来年行けるといいなぁ。