4月の末、2泊3日で長崎〜佐賀〜熊本を旅行してきた。
メンバーは私の夫と私の幼馴染(妊婦)の3人だ。幼馴染の旦那氏が来れなくなったため、この面白い組み合わせメンバーでの旅行となった。
1日目いざ長崎へ
今回の旅行はJALパックを利用した。
まずは羽田空港の第一ターミナルで待ち合わせ。友人は妊娠しているため、事前の申告が必要だったので、少し早めに待ち合わせをした。
妊婦の申告をするために最初にJALの「スペシャルアシスタンスカウンター」へ行った。
朝早い時間だったが、土曜日ということもあり、窓口は混み合っていた。私たちの前に待機している人たちが5組ほどおり、空いている窓口は3つ。
手続き自体はあっという間に終わったが、並んでいた時間があったため、終わった頃には自分たちの乗る飛行機が優先搭乗の対象となっていた。
意外とギリギリになってしまった…。
✈︎
保安検査が終わり、無事に搭乗口に到着。久々のJALに心が躍る。
そう、JALに乗る楽しみの一つは飛行機でいただくコンソメスープだ!
これがなぜかたまらなく美味しい。色々な飲み物が用意されているが、私は長らくコンソメスープ一択だ。
ちなみに夫は「スカイミックス」という桃と葡萄のジュースをよく飲むらしい。
そんなジュースがあるとは知らなかった。JAL限定と聞くと少し心が揺れてしまう。
今度飲んでみようかな…。
ちなみに友人にはジュースの他に子供用のグッズを配りにCAさんがやってきた。
複数の種類から選べたが、友人は飛行機の模型にしていた。なかなか精巧な作りになっていて、飾るのにも良さそうだ。
それにしても、まだ生まれていないのにおもちゃをくれるなんて良心的で感激してしまった。
お腹の中にいる時からこんな旅行に行っているのだから、きっと逞しくて旅好きに成長するんじゃないか、などと友人と話をしていた。
無事に長崎空港に到着。まずはレンタカーを借りる。
今回はバジェットレンタカーだ。
空港の敷地内には店舗がないため、空港内にあるレンタカー用のカウンターに置いてある電話でレンタカー屋へ連絡。送迎車を待ち、空港から店舗に送ってもらう仕組みだ。
空港からの送迎車は電話を受けた順に案内されるため、早く観光を始めたい人はいの一番にレンタカー屋に電話するのがいいだろう。
私たちは悠長にトイレに行ってから電話したため、3台目の送迎車に案内される事になった。
ガラスの砂浜
車を借りて、いざ出発。といっても、最初の目的地はレンタカー屋のすぐ近くの【ガラスの砂浜】だ。
ガラスの砂浜とは…
2016年に長崎県が大村湾の水質改善のため、廃ガラス再生砂を用いて造成した浅場です。
色とりどりのガラスの砂で砂浜が作られ、日に照らされてキラキラと輝きインスタ映えスポットとして話題です。
https://www.nagasaki-tabinet.com/guide/100774 長崎旅ネットより
正直な話、遠目から見た第一印象は「え!?砂浜ちっさ!!」だったが、近づいて見てみるととても綺麗だった。
自分が知らないだけで、面白い取り組みってたくさんあるなぁと思った。
同じ色のガラスを集めて現代アートのようなものを作っている人もいたが、私たちはひとしきり写真を撮って退散した。
滞在時間:10分
中華街
お腹も減ってきたので「江山楼」という皿うどんが有名なお店を目指して中華街へ。
お店は11:00開店で、私たちがお店に着いたのが11:05。
少し待つかもとは思っていたが、甘かった…!すでに40〜50分待ちだったのである。
少し迷ったが、待ち時間は長めに設定してあるんじゃないかという淡い期待も込めて、順番待ちの名簿に名前を書いて、待っている間は中華街を散策して時間を潰す事にした。
私は3人の中で一番少食なので控えたが、友人と夫は中華街の中にある「岩崎本舗」で角煮マンを食べた。
小さなイートインスペースがあり、そこではお水やお茶のフリードリンクもいただける。
角煮マンの存在は知っているものの、食べたことがなかったので、私も一口だけもらった。ふわふわの生地にホロホロの角煮。美味しかった。
中華街の端まで行き、引き返してもう一度江山楼に戻ってみる。さっきよりも人が増えていた。
私の夫は大人しく待ってられないタイプなので、何回も名簿を見に行き、あと何組かを確認していた。
そして名簿に名前を書いてからちょうど40分後に名前を呼ばれた。
その前まで「〇〇様〜〇〇様〜」とお客さんをキョロキョロと探しながら呼び出していた店員さん。
さっきから余りにも夫が名簿を見に行っていたので顔を覚えたらしく、なんの迷いもなくこちらに視線を合わせて名前を呼ばれた。少し恥ずかしかった。
メニューを見ながらちゃんぽんと最後まで迷った末、全員細麺の皿うどんを注文した。提供までには20分かかるらしいので、のんびりと店内の観察をしながら待っていた。
賑わう店内。席は広々としている。お客さんの客層が幅広く、人気ぶりが伺える。
期待値が高まる中、約20分後に料理が到着。
お、美味しいぃぃぃ!
鶏ガラが効いているのか、出汁の味がしっかりしていてコクがある。具材も変に個性を出さず、こちらが求める味を提供してくれている。
大満足である。
あっという間に完食。一息ついてお店を出ようとした時。
後から入ってきたお客さんがちゃんぽんを注文。すると「申し訳ございません、本日は売り切れてしまいました」の声。
……次行った時はちゃんぽんを食べてみよう。
大魚神社
続いては、海中鳥居が有名な大魚神社へ。
大魚神社がある太良町という場所は「月の引力が見える町」と呼ばれているらしい。というのも、有明海に面していて、干満の差が大きく感じられるからだ。
私たちが行った時は干潮時だったため、鳥居は海中というよりは砂浜にあったけど、これはこれで不思議な光景で良かった。
きっと海の中に鳥居が入っていたら一層幻想的な風景になるんだろうな。
月の引力によって景色が変わるなんて、途方もない神秘を感じて遠い目をしてしまう。
次の目的地に行く前に太良の道の駅「たらふく館」を見つけて立ち寄った。
敷地に入ると「たらふくみかん通り」というコーナーがあった。
太良みかんが特産品らしい。太良みかんという品種があるのかと思ったが、どうやら太良の土壌で育てたみかんの呼称らしく、いろいろな種類が置いてあった。
みかんの種類についての簡単な紹介が貼ってあってありがたい。
説明を読みながら、我が家は不知火を購入。旅行から帰ってきてから食べたが、皮は薄く、甘味が強くて大変美味しかった。
人生初のイカの活き造り
せっかく佐賀に来たのだから、いかを食べなくては!
ということで旅行前にリーサーチして、「いかの活き造り 大和」という人気店に行くことになっていた。
周りにお店もなく、ポツンとたたずんでいた印象だ。16:00過ぎという、何ご飯かよく分からない時間に行ったが、すでにお客さんがいた。
お財布と胃袋に相談して我々は「いかの活き造り定食(3,400円)」と「お煮付定食(2,000円)」を3人で分け合うことにした。
偽善なのは自覚しているが、活き造りはなんだか可哀想になってしまい、あまり得意ではないかもしれない。
と思いつつ、味が新鮮で本当に美味しかった。
ゲソをハサミで切って食べるよう言われるのだが、これがなかなか切れない。
苦戦しているところにスッと女将さんが現れて、「残った部分天ぷらにしますね〜」とサッとイカを持って行った。
天ぷら、これがまた大変美味しい。フワフワで食感もいいしイカの味も美味しいし、品のいい味がする。
あと、正直、イカが動いているところを「ごめんね」と思いながら食べるより、天ぷらになって出てきてくれた方が食べやすい。
ある意味こういう風に思う方が残酷よね…。命をいただくことを意識するという面では活き造りの方がいいのかもしれない。
などとグルグル考えながら完食した。
天候や水揚げ量によって、お料理の量も変わってくるらしいので、一つ頼んでイカが一杯まるまる出てきたのはラッキーだったかもしれない。
とは言え、お通しやお煮付けも含めて、全て味付けが美味しかった。おすすめのお店だ。
住所 佐賀県唐津市鎮西町名護屋殿山1445−4
電話番号 0955-82-3643
営業時間 11:00(平日11:30)〜15:00、17:00〜19:00
大浦の棚田
いよいよ、今回の旅行のメインとなる場所に行く。
この時期に九州への旅行を決定したのも、イカを微妙な時間に食べたのも、この目的を果たすためである。
それは大浦の棚田の夕日を見ることだ!
大浦の棚田は平成11年7月に日本の棚田百選に、平成23年度には「佐賀県遺産」に認定されている、なんかとにかくすごい棚田なのだ。
そして4月下旬から5月上旬のこの時期だけ、棚田に水が張られていて、夕日が水田と海に反射しているのが見られる。
棚田と海が一続きになったようにみえるなんて、なんて素敵なんだ。
若干霞みがかってはいたものの、天気が晴れたので本当に良かった。
車から降りて、棚田が見えた瞬間のぱぁあああっと視界に景色が広がるあの感動。あれは直接見ないと味わえない類の感動だった。
注意点は、駐車場が意外と小さい点だ。日の入り1時間前には駐車場がいっぱいになっていた。
何人ものプロのカメラマンさんがいかついカメラを準備していたので、お仕事で来ている人もいたようだ。
知る人ぞ知るスポットらしいので、しっかり駐車場に駐車して、ゆっくりと夕日を楽しみたい人は早めにきた方が良いだろう。
あとは、どんどん気温が下がっていく上に、1時間以上外にいるため、本当に冷える。日中暖かくても、しっかり防寒をして行った方が良い。
弓張の丘ホテルへ
夕日を楽しみ、途中のコンビニで夜食を買って、宿へと向かった。
再度長崎に戻り、弓張の丘ホテルへ。かなり高台にあるらしく、ぐんぐん山を登って行った。
優しいスタッフの皆さんに出迎えていただき、大浴場でお湯につかり、大満足で1日目が終了した。
2日目についてはまた今度書いていこうと思う。